由緒・御祭神

由 緒

仁寿3年(853年)、慈覚大師円仁の開基。
円仁師が諸国回国のみぎりこの社に詣で、八森山滝の下清浄にして山色冷澄なるを感じ参籠し、かかる瀑水は世に比類なく霊地なりとして不動尊の尊形を彫刻され、瀑の北方岩上に安置し国土安全を祈願されたのが創建とされ、中古秋田城之介の崇敬篤く社領の寄進等があった。
はじめ神仏習合のための不動社と称されたが明治に至り白瀑神社と改め、同5年郷社に列せられる。
近世には菅江真澄が当社に二度も参り滞在し、滝の絵を残している。

「波切り不動」伝説
藩主佐竹公の崇敬篤く、貞享5年に青銅三尺の不動尊を寄進された際のこと、「堺の浦(京都)より船に乗せ奉り、はじめ船出せし日は類船十隻余りありけれども、みな風にささられ波に当てられ、所々にとどまりぬに、尊像を乗せたまうこの船ばかりは、日数十三日にて野代(能代)の浜につかせた見聞く人ことに尊くありがたきことに感嘆しあへり、それより『波切り不動』とあがめる。」という謂れがある。
また、昭和58年の日本海中部地震の津波の際、遙拝所で津波が止まったとも言われている。

御祭神

火産霊神(ほむすびのかみ) 家内安全、災厄除、海上安全
埴山姫神(はにやまひめのかみ) 五穀豊穣
天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ) 万物の神様
大山積神(おおやまつみのかみ) 山の神様
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 災厄除、疫病除
羽黒大神(はぐろのおおかみ)